むくみ
むくみ
むくみとは浮腫(ふしゅ)とも呼ばれる余分な水分が皮膚の下の細胞や血管の外のスペースにたまっている状態です。
むくみは足に生じやすいです。足のスネを指で押してみるとへこんだ痕が残る・元に戻るのに時間がかかると浮腫の可能性があります。
生活習慣によるものから、全身性、局所性の病気など様々な原因があります。
むくみがどこにあるのか、局所なのか、全身なのか。いつからどのように発症したのかなどの問診と診察を行いつつ、血液検査、尿検査、超音波検査などの検査を行い、診断を行います。
足のスネの前面を指2-3本で1-2cmの深さで押してみてヘコみが40秒以内で戻るか(fast edema)、戻らないのか(slow edema)を確認することで診断に役立つ場合があります。fast edemaは心不全などの静脈圧の上昇による浮腫、slow edemaは低アルブミンなどの膠質浸透圧低下による浮腫であることが多いとされています。
生活習慣によるものであれば改善の指導を行います。心臓や腎臓、肝臓などが原因の場合は原疾患の治療を行います。また原因によっては弾性ストッキングという足を圧迫する医療用ストッキングの着用により症状改善を図ることもあります。薬の副作用が疑わしい場合は原因の薬剤の中止や変更を行います。
循環器内科は心臓・血管疾患、高血圧症などの疾患を専門としています。むくみの原因として心臓疾患、静脈(血管)の疾患、高血圧の治療薬による副作用など循環器領域の疾患が原因のことも多く、むくみの診療経験が豊富な診療科であると言えます。気になるむくみがある方はお気軽にご相談ください。